荘川桜(岐阜県高山市)





所在地 岐阜県高山市荘川町海上
樹種 サクラ
データ 幹周 594cm 樹高 20m
指定 県天
訪問日 2009/8/15

R156沿いの御母衣ダム湖岸にある余りにも有名な木。言うまでも無く、御母衣ダム建設の折に、湖底に沈む運命であった名木を切り倒すのは余りに惜しいということで、 何度となくこの木の横は通っているはずだが、改めてこの木の下に立つ機会が訪れた。

何かと話題になるダム建設であるが、このダムの建設においては、この先にある世界遺産の白川郷と同様の合掌集落が犠牲になった。 自分の生まれ育った町そのものが消えて無くなるという感傷はどんなものか想像がつかないけれども、この桜を移替えることによって建設に反対する住民を説得していったスタッフの努力の甲斐もあり、今なお姿を留めている。 サクラにとってそんなことはもう忘れたかのように見事な樹形を今なお留めている。

近くの御母衣電力館には、そのあたりの経緯と当時の写真が展示されている。開発側である電源開発(現J-POWER)の施設だ。


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