愛知県第1位の樹周を持つ巨木。
今まで見たクスの巨木の中では、最も樹盛が良好で、空洞もそれほど目立たない。もしも子供だったなら、登って枝の上に上がりたくなるような感じのする何とも豊かな幹をたたえている。枝が四方に育ちすぎているため、それを支えるために何本のもの支柱が立てられているが、決して弱々しさは感じられなかった。
説明版によれば、明治初期まではこの辺りはクスの樹海だったが、農地化と宅地開発により次々と伐採され、この木だけが残されたそうだ。こんな木が幾本も立っていたとしたらさぞかし壮観であったであろうと勝手に想像するが、残されたが故にこれほど大事に生き長らえることができたのであろうか。
蒲郡市北部のみかん畑の中にある。道さえ間違えなければ木が見える場所には辿りつくことができるが、車で近くまで接近することは避けたほうがよいと思う。
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